2020年 04月 13日
潜水服は蝶の夢を見る |
題がすごいと思った。知ったのは、たぶん本からの紹介だったかもしれない。ベストセラーの自伝風小説を映画化したものだった。
主人公は言う。「私は、こうして植物人間みたいにただ寝たきりで、話もできないのに、自由である。それは、想像力と記憶の力があるから。」
題の「潜水服」とは身動きのとれない自分の体、そして話すこともままならない海の中での境遇を象徴している。そんな自分が記憶力と想像力で、さなぎから蝶にふ化して自由にどこへでも飛び立っていくことは可能なのである。夢でも何でもない。潜水服をきたままであろうと、蝶そのものに変身できるのである。
こんなに心ゆさぶられた映画はない。
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by eiga27
| 2020-04-13 12:43
| ヒューマンドラマ